最も重要なのは、その頭痛が危険な頭痛かどうかを最初に判別することです。いつから痛いのか、突然痛みだしたのか、どこがどの様に痛いのか、まずは詳しくお話をきかせてください。必要に応じてMRIやCTによる画像検査を行い、以下の様な緊急治療が必要な疾患が隠れていないか診断します。
多くの危険な頭痛は問診と画像検査で診断することが可能です。
脳の血管にできる脳動脈瘤というふくらみが突然破裂することで起こります。脳の表面に出血することで、頭痛を来します。放置すると再破裂を起こして致命的となる為、緊急手術が必要となります。
多くは高血圧症によって脳内の動脈が破綻して出血を起こすことで発症します。手足の麻痺や言語障害を伴うことも多いですが、部位によっては頭痛のみを来すこともあります。出血の拡大によって致命的となることがある為、至急、血圧のコントロールが必要です。
椎骨動脈という血管の壁が損傷することで起こります。損傷した部位に生じた血栓が流れて脳血管に詰まることで脳梗塞を合併したり、壁が薄くなった部分が破裂して、くも膜下出血を合併することがあります。初期段階で首から後頭部にかけて痛みを感じることがあります。肩こりと間違われ、マッサージや頸椎牽引を受けることで事態を悪化させることがあり注意が必要です。